Insights — 設計
「支援する側」にならない海外研修。アンドン地区との関わり方
海外研修の中で、学生が途上国の子どもたちに「何かをしてあげる」形になっていないか。多くの支援が入ってきた地区で、私たちが選んだ関わり方と、まだできていないことを書きます。
文:株式会社IMPACT ASIA
途上国を訪ねる研修では、学生が子どもたちに物を配ったり、授業をしたりする場面がよくあります。善意から生まれた活動ですが、受け取る側からどう見えているかは、あまり語られません。
多くの支援が入ってきた地区で
キミタビが通うアンドン地区は、2006年の強制移転でできたまちです。2014年の調査の時点で、約17の団体が支援に関わっていました。それでも課題は残っています。教育の課題は、学校が無いことから、学校はあっても続けられないこと(中退)へと移ってきました。
ここに、もう一つの「支援する団体」として入っても、変えられることは多くありません。
私たちが選んだ関わり方
- 対等に学び合う場として関わる:住民・子ども・現地の学生を、支援の対象ではなく、一緒に考える相手として。
- 話を聞いてから動く:学生は、企画を立てる前に住民の話を聞きます。思い込みで「必要なもの」を決めません。
- 現地の団体と一緒に:2024年から、現地の Children Bridge Organization と協働しています。
まだ、できていないこと
村に残っている仕組みは、まだ少ないです。子どもが将来を語れる場はつくれましたが、語った将来が実現するまでの壁には、まだ手が届いていません。次の季節から、そこを続けて扱います。
カンボジア側の目標として、支援地域の中学卒業率を置いています。参加者の満足だけでなく、村の子どもの側で何が変わったかを測るためです。
学校で研修を選ぶときの問い
- 現地の人は、研修の中で「受け取る側」だけになっていないか
- 学生は、活動の前に現地の人の話を聞く時間があるか
- 研修の成果を、学生の側だけでなく、現地の側でも測ろうとしているか
