Insights — 設計
なぜカンボジアで PBL 型の海外研修をするのか
語学留学の行き先ではないカンボジアを、私たちが研修の場に選んでいる理由。社会課題が「情報」ではなく「現実」としてあり、英語が母語ではない同世代と組めること。
文:株式会社IMPACT ASIA
海外研修の行き先として、英語圏や、整った語学学校のある国を思い浮かべる方は多いと思います。私たちは2024年から、カンボジアの首都プノンペンで研修を続けています。
1. 社会課題が「情報」ではなく「現実」としてある
プノンペン中心部から15〜20kmほどの郊外に、アンドン地区があります。2006年の強制移転でできたまちで、2014年の調査では約900世帯・約8,000人が暮らし、約17の団体が支援に関わっていました。それでも課題は残っています。
学生は、教科書やニュースで知っていた「貧困」や「教育の格差」を、そこで暮らす人の言葉として聞くことになります。「なぜ、これだけの支援があっても解決されないのか」。この問いは、現場に立たないと生まれません。
2. 英語が母語ではない同世代と、チームを組める
キミタビでは、現地の大学生と混成チームを組みます。相手も英語が母語ではありません。完璧な英語より、伝えようとすることが大事になる環境です。英語の授業(6日間・18コマ)は、その日の活動の準備に紐づけて置いています。
3. 「支援する側」にならない関わり方ができる
多くの支援が入ってきた地域に、もう一つの支援団体として入っても、変えられることは多くありません。私たちは、住民・子ども・現地の学生と対等に学び合う場として関わっています。現地では、Mekong University、Royal University of Phnom Penh、Children Bridge Organization と提携しています。
学校にとっての意味
- 語学だけでなく、課題を見つけ、仮説を立て、動いて確かめる PBL の経験になる
- 「SDGs を知っている」から「SDGs の現場で動いた」に変わる
- 帰国後の進路や学びの選択に、具体的な問いを持ち帰る
カンボジアの安全の状況は「海外研修の安全管理で確かめるべきこと」にまとめています。
